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桑原 繭 のエッセイ

香港 − チャイナクラブ










 チャイナクラブは、香港の会員制クラブレストラン。香港フリークの友人が、長い間、行きたがっていました。そして、今回、香港に集まる仲間に、会員がいた!
 という訳で、早速、現地で開催される食事の会場が、ここに決まりました。

★会員制クラブ★

 シントラは、リスボンから西へ30q、列車だと45分の距離。ロカ岬への観光拠点にもなっている近郊の都市です。
 ムーア人の城跡やポルトガル王室の夏の離宮などの宮殿群が、「シントラの文化的景観」として、世界遺産登録されています。

★チャイナクラブへ★

 場所は、香港島のセントラル。香港経済の中心といった多数の銀行が集まる地域。当日は、近くのホテルロビーで待ち合わせて、夕食へ。
 クラブが入っているビルは、旧中国銀行のビルということで、まぁ、クラシカルな建物です。1930年建設らしいので、それなりの年季が入っていますが、クラブの方は、設立されて、まだ20年ほどのようです。
 小さなエントランスを入ると、すぐに、エレベーターホールがあり、クラブの案内板が出ています。そこには、会員制であることと、香港では珍しいドレスコードが掲げられていました。ドレスコードは、Tシャツ、ポロシャツ、短パン、サンダルなどは禁止。
 13〜15階がクラブになっています。なぜか混んだエレベーターに乗り、会員制というだけの特別感に、ワクワクしながら、クラブのレセプションがあるフロアに向かいます。エレベーターの中には、笑える6コマ漫画が、いくつか張られていました。
 レセプションは、比較的狭い空間で、食事に訪れる人々が集まり始めていました。スノッブな印象もなく、いい意味で庶民的です。ビルが古いということもあって、租界時代の上海をイメージした感じですが、インテリアのオブジェや絵画が、前衛的というか、ホップな、はたまたファンキーな現代アートでまとめられています。なんじゃこれっ!?的なものが多く飾られています。香港では、こういう感じ流行っているようです。

★お料理★

 こちらのレストラン、お料理には定評があります。アラカルトでいろいろオーダーしましたが、どれも外れなく美味しかったです。ワイングラスの彫模様も繊細で美しいものでした。

★レストランの雰囲気★

ディナータイムは、ライトダウンしていて、暗め。私的には、明るい方が好きなのですが、かなりムーディーな雰囲気です。
 この日の客層は・・・というと、ほぼ、欧米人で占められていて、年齢は、若いデートカップルから、合コンかと思う男女のグループ、家族連れ、友人との会食といった雰囲気の中年グループと、バラエティーに富んでいました。満席の店内は、いい感じにざわついていて、気取りなく馴染めます。
 食事中に、奥のステージでは、茶芸と麺打ちが披露されます。毎晩の定番催しのようです。
 化粧室に行こうと、席を立って歩き出すと、テーブルに戻ろうとしていた男性は、随分手前で立ち止まって、女性が通り過ぎるのを、見守ってくれます。ショーを見学しようとステージの方に近づくと、一番前に通してくれたり・・・、さすが、みなさん、英国紳士の振る舞いです。そこには、外の中国的な喧噪からは想像できない別空間がありました。
 土曜のランチは、現地香港人客が7割を占める大人気ブッフェで、豪華な食材をふんだんに使った料理が並ぶそうです。このランチも行ってみたいです。

★他には・・・★

 メインレストラン以外に、個室や、バー、本が並ぶライブラリ、外のテラス席(喫煙可)など、螺旋階段を上り降りして、3フロアに施設があります。
 クラブは、朝食から営業していて、ゆっくり新聞でも読みながら、テラスでコーヒータイムなど、気持ちよさそうです。
 我々は、食事の後に、ビルに囲まれたテラスで、バータイムを楽しんで帰りました。